加齢とともに気になるシワやシミ。美容皮膚科に通えば改善されるのかもしれませんがお金がかかるので、若返り効果が期待できる軟膏(なんこう)を手作りしてみました☆
その名も、ローズマリー軟膏!
ハーブの一種であるローズマリーを無水エタノールに漬けると、ウルソール酸という抗酸化成分が抽出できます。この抽出液がローズマリーチンキです。ウルソール酸は紫外線を浴びて壊れたコラーゲン線維束を改善するというすごい効果があり、老化を予防するアンチエイジング効果が期待できるといわれています。
手作りだと不純物が無いので安心できますよね!というわけで、まずはシミやシワを改善するローズマリーチンキの作り方をご紹介します。
一番わかりやすいローズマリーチンキの作り方
ローズマリーチンキの材料
①ローズマリーの葉っぱ(生の場合…20g、乾燥の場合…10g)
②無水エタノール …50ml
③耐熱で蓋のついたガラス容器 …1つか2つ
(補足)①生のローズマリーが用意できない場合は、市販の乾燥ローズマリーでも大丈夫です。③1つと2つの違いはステップ5で説明しています。
ローズマリーチンキの作り方
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1ローズマリーを乾燥させる
ローズマリーを枝ごと収穫して、汚れを落としてから風通しの良い場所で乾燥させます。チンキに必要なのは葉っぱだけなので、乾燥させることで枝をしごいて葉だけ取ることができます。もし乾燥に時間がかかるようであれば、時短として電子レンジで乾燥させるという方法もあります。その場合は、ペーパータオルの上にローズマリーを置いて1~2分様子を見ながらチンします。やりすぎると電子レンジの中がローズマリーの香りで充満するのでご注意ください(私はこれで旦那に怒られました)。
※市販の乾燥ローズマリーをご使用の方はこの工程は省略になります。
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2ガラス容器を煮沸消毒
ガラス容器を熱湯の中に入れて煮沸消毒をします。熱湯の中で煮ることによって雑菌を減らして清潔にすることができます。容器のサイズにもよりますが煮沸消毒は15分前後あれば十分です。煮沸後はトングで容器を取り出し、ペーパータオルの上にのせて乾燥させます。
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3無水エタノールに乾燥させたローズマリーを浸して放置
煮沸消毒したガラス容器に乾燥したローズマリーの葉っぱと無水エタノールを入れます。蓋をしめたら軽く振ってローズマリーが浸っていることを確認したら暗い場所に置いて保管します。
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4できれば毎日容器を振る
暗所に置いたガラス容器はできれば毎日軽く振ってローズマリーをエタノールに馴染ませます。大体2週間~1カ月くらいの期間でローズマリーチンキが完成します。
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5ローズマリーをこす
数週間経って出来上がったローズマリーチンキからローズマリーの葉っぱを取り出します。別のガラス容器を用意して、上にコーヒーフィルターもしくはお茶パックをはめこみチンキを流し込むだけです。新しいガラス瓶が用意できない場合は、葉っぱの入ったチンキを一度透明なキッチン用ビニール袋に入れて、空いたガラス容器にフィルターを取り付けます。そしてビニールから液体を出す方法でも大丈夫です。容器を増やさずに済むので私はこの方法で作っています。
これで、ローズマリーチンキの完成です!ウルノール酸たっぷりのチンキは暗所に置いておけば1年くらいはもちます。次に、このローズマリーチンキを使ってローズマリー軟膏を作っていきましょう!
一番わかりやすいローズマリー軟膏の作り方
ローズマリー軟膏の材料
①ローズマリーチンキ
②白色ワセリン(サンホワイト推奨)
③耐熱ガラスのビーカー
④耐熱の混ぜ棒
⑤湯煎で使う鍋
⑥軟膏を入れる容器
(補足)①と②の割合は好みにもよりますが、私の場合は1対1で作っています。そのほうが若返り効果のあるウルソール酸たっぷりの軟膏が作れるからです。③④⑥は事前に煮沸しておくと衛生的です。⑥がプラスチック容器であれば煮沸は不要です。②の白色ワセリンは「日興リカ サンホワイト」がおすすめです。せっかく時間をかけて作るので材料も高品質な物が良いでしょう。
■日興リカ サンホワイト 50g
乾燥を防ぎ、皮膚にやさしく低刺激性です。赤ちゃんの肌にもご使用できます。
ローズマリー軟膏の作り方
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1白色ワセリンとローズマリーチンキを1対1で混ぜる
耐熱ガラスのビーカーに白色ワセリンとローズマリーチンキを入れます。一番簡単な量り方は、どちらもグラムで1対1にすること。ちなみにここで使うガラスのビーカーは汚れても良い物にしてください。チンキが着色して落とすのに苦労します。普段料理で使っている物にすると必ず後悔します。
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2沸騰したお湯の中で湯煎する
鍋に水を入れて沸騰させたら火を止めて、ワセリンとチンキが入ったビーカーを入れます。そして、耐熱の混ぜ棒でビーカーの中をひたすらかき混ぜます。チンキのアルコールが飛ぶまでかなり時間がかかるのでテレビを見ながら作業すると良いです。お湯が冷めてきたらまた沸騰させましょう。チンキからブクブクッと泡が出て消えるまで混ぜるという人もいますが、私は45分かき混ぜ続けてもそういった現象が出なかったので途中であきらめました。とはいえ、45分~1時間くらい混ぜ続ければ十分です。
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3アルコールを飛ばしたチンキを保存容器に入れる
湯煎したチンキを保存する容器に流し入れます。粗熱が取れるとだんだん固形に固まっていきます。冷めて固まったら完成です。蓋をして出来れば早めに使い切るようにしましょう。ちなみに、私が使っているプラスチック容器は11mLで持ち運びにも便利なサイズでおすすめです。
■プラ軟こう壺(深型・未滅菌) 11mL 100個入
容量:11mL、入数:1箱(100個入)
ローズマリー軟膏はチンキを作る際にアルコールを使っているので、使用する前にパッチテストをしてください。問題なければ、就寝前に顔全体に薄く伸ばしたり、リップバームとして使っても良いと思います。ウルソール酸の入ったコスメは高いので、手作りすれば安価に濃度の高い軟膏が作れますよ~!